August 29, 2012

たまごの少ない季節 -1月と8月

”暑い夏”が続きます。もう少しで・・・秋。

年二回、春と秋に育雛(雛を育てること)をします。後藤もみじも東京烏骨鶏もそうです。春と秋が雛を育てるのに適した季節で無事に育ちやすく、鶏もよく卵を産みます。つまりにわとりにとって自然な季節ですね。
鶏は一年周期で産卵に波があり、初卵から一か月位でピークを迎え、それから徐々に下がっていきます。産卵から一年経つと約一か月間、お休みして次の年に備えます。その間、羽が抜けて体質が改善され、新たに生み出した時にはちょっと卵が若返ります。ただ一年目の鶏の80%程度の産卵率(鶏の群れで一日何個の卵を産むかの割合)で年々そんな風に減っていきます。

そういう理由で春と秋に育雛をし、年間を通じて卵が平均的に生産できるようにローテーションを組んでいます。そしてお疲れ様の鶏たちを廃鶏に出すと、これから生み始める若鶏たちの為にブースをきれいに掃除します。そのタイミングのはざまがどうしても8月と1月に出来てしまいます。
廃鶏から、若鶏を成鶏用のブースに適期に移動して50%の産卵率になるまで約一か月。その間、お仕事中は一鶏群だけになります。ご迷惑をおかけします。年に二度の若鶏の卵の季節をお待ちください。

若鶏のたまごは、ちいさいけれど殻は堅くて色が濃く、白身もぷりっと締まっています。たとえば若鶏の生みたて卵をホイッパーで泡立てようとすると、泡立った後はしっかりした気泡力。でも泡立てるのに大変苦労します。もしケーキを作る場合は、ちょっと形が悪くても卵重のある「少々形悪し」がお得でしょう。生卵なら、若鶏たまごおすすめです。
でも夏はお買い上げになったらすぐに冷蔵庫に入れて、はやいうちに消費。食べる時は冷蔵庫から出して割ったら、すぐ食べきるようお願いします。割ってから温度の高いところに置くのが第一の危険なのです。たまごは生もの。殻を割る前のたまごは温度が低いと消費期限よりずっと長持ちしますが、暑いと消費期限に関係なくだめになります。

先日27日、若鶏が初卵を生みました。
まだ販売するには数が少なすぎるので店頭に並んでいませんが、9月に入った頃には少しずつ出荷できる予定です。みなさまにご迷惑をおかけしているのでコラムとして書きました。

ご迷惑をおかけする時期の予定は以下のとおりとなります。
8月1日頃から9月10頃まで(9月初旬、若鶏卵販売開始)
1月15日頃から31日頃まで(1月下旬、若鶏卵販売開始)

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October 16, 2004

一日一個?

 やっとしばらくぶりにお天気が良くなりました。明日は鶏舎のお掃除をします。秋のひよこの写真などアップしようと思いながら、なかなか手が回らず。またまた火曜日からは雨が続くよう、ひよこもどんどん大きくなって鶏舎を移動していかなくてはならないけれど、お天気には困ったものです。といってもこの異常気象、いくら都会でも、生き物の住みにくい環境というのは人間にとっても?と思うとささやかでもできること探したいですね。

 さて、”にわとりは一日に何個卵を産むのですか?!”ときどきこんな質問を受けることがあります。ん?? たぶん深い意味はないのでしょうね。でもどう答えたものやら。みなさまはどう思われますか?もしかして卵は物価の優等生、1日にいくつも生み続けるから、安いのだろうかと思われるのでしょうか??
 卵の値段が安いか高いかは別にして、にわとりさんは鳥。生き物であるわけですから、卵を産むのは本来種の保存のためですね。私も女性、正直「にわとりさん大変ね。いつもありがとう」そう思っています。鶏の祖先と見られている赤色野鶏は年間30〜60個の卵しか生まないようです。それが先祖だとすると長い長い人間とのくらしのなかで卵を産む数が増えるように改良されていき、もちろん今は育種会社がいろいろな鳥を掛け合わせて、できるだけ産卵率がよいようにとか、病気になりにくい強健な体質だとか、ゲージではなく平飼いに向くおとなしい性質だとかの鶏を日々作り出しています。それで私は後藤という会社の後藤360という鶏をおとなしくて平飼いに向いているので、気に入って選んでいます。そのにわとりも産卵率は70%前後、つまり10日に7個程度です。1羽1羽が6日生んで一日休むなど、周期を持って産んでいるのです。それでも産み始めて一年も経つと産卵率はどんどん落ちて、ほとんど産まなくなり羽が抜け変わります。体質が改善されてまた生み始めるのですが、以前ほどは産むことはないので、経済的にはこのあたりで廃鶏になります。
 たった一年半程度、その時間をいかにしあわせに過ごしてもらうか、それがたまごという結晶となるのだと思います。毎日毎日思うようにはできないこともあるけれど、そう願いながら、私は鶏たちとすごしています。

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